TOEICよりも話すための訓練を
ENGLISH CAMPでは「TOEICの点数は英語のコミュニケーション力と関係がない」と言っています。
実際、英語が話せる人でもTOEICの点数が低いこともありますし、TOEICの点数が高いのに英語が全然話せないという人もいます。
もちろん、全く関係がないことはありません。
でも、TOEICを勉強することが英語のコミュニケーション力向上の近道とはならないと私たちは考えています。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
それはTOEICで測っているものが「英語のコミュニケーション力」と関係ないものが多いからです。
例えば、TOEICでは文法の問題があります。
「空欄に入る言葉は何か?」というものです。
ちょっと想像していただきたいのですが、人が言葉を話す時に「空欄に入る言葉は何だろう?」と考えながら話すことはありません。
また、読解の問題もあります。
しかし、日本人はもともと読解は受験勉強でたくさんやったので得意なのです。話せなくて悩んでいる人が多いのに、読む訓練に力を入れても、ずれているのです。
唯一TOEICの勉強でコミュニケーションの役に立ちそうなのはリスニングの勉強です。
ただ、コミュニケーションは会話のキャッチボールですが、リスニングの勉強では受け取るほうしか鍛えることができません。
TOEICの点数で会社の給料が決まるとか、就職や転職したい会社がTOEICで人を評価するというのならTOEICを勉強するのも良いと思います。
でも、もし「英語を使ってコミュニケーションがしたい」と思っているのなら、TOEICではなく、ダイレクトにコミュニケーションの訓練をするほうが良いと思います。
最後に質問です。
「英語のどんな力を鍛えたいですか?」